声
彼女は動画が嫌いなので何も残っていない。でも遺された俺は彼女の声が聞きたい。そんな時は思い出の中の彼女と会話をして彼女の声を聞く…
忌野清志郎
もう今は彼女はどこにもいない。朝早く目覚ましがなっても。そういつも彼女と暮らしてきたよ。ケンカしたり仲直りしたり。この歌の重みが痛いほどわかる。 デイ・ドリーム・ビリーヴァー
どう見えてる?
俺の事を知らない世間の人の目には俺はどう写っているのだろうか?ごく普通の何処にでもいてる人間として見えているんやろうな。まさか心の中に地獄があるとは誰も思わないだろうな…
季節
もうすぐ夏が終わる。貴女が入院した季節がやってきた。あの時はこんな未来になるなんて思ってもいなかった。ただ皮肉な事にこの季節から貴女が天国に逝くまでの時間こんなにお互いの事を想って濃密な時間を過ごした事もなかった。最期の時間がたくさん一緒にいれた最高の時間でもあった気がする。
準備
彼女とお出掛けする時いつも準備が長く待たされていた。俺はそれが少し嫌だった。でも今になったらそんな思い出さえも懐かしく何故か胸が締め付けられる。もう二度と戻らない普通の日常が俺を苦しめる。
気持ち
人は何を想いどんな気持ちで天国に逝くのか?それを思うたびに心が苦しくなる。だから今日も心が苦しいし明日も苦しいだろう。
想い…
『死』を間近に貴女はどんな思いだったのだろう?
その事を遺された俺はずっと想い考える。未練は凄くあったはず。悔しさや恐怖や孤独等想像を絶する思いが貴女を苦しめたはず。その事を毎日考える。それが遺された人間の苦しみだ。貴女がいなくなってから心が晴れた事や笑った事がない。貴女と俺は何時も一緒だった。だからこんなに長い時間声を聞かなかった事や会わなかった事など1度もない。もうそろそろお迎えに来てくれてもいいんじゃない?